あれ…?
「今、何時?」
「もう帰りのホームルームも終わったよ、ねぇ美咲最近変じゃない?」
「変って…?」
そう聞くと、聖美はなぜか泣きそうな顔になってわたしの肩を掴んだまま話し始めた。
「やっぱり変だよ、最近美咲ずっと窓の外ばっかり見てるし、心ここにあらずの状態が続いてるし…さっきだってわたしがいくら呼びかけてもすぐに返事してくれなかった」
そう聞かされ、わたしは普通に驚いた。まったく自覚していなかったのだ。
「…わたし、変…?」
「変だよ、すっごく!!いつもの美咲じゃない!!」
自分ではいつも通りに過ごしていたはずなのに…他の人にはそう見えなかったんだ…
いつも通り…笑顔…だったはずなのにな…
その時、わたしの中で何かがプッツンと切れた音がした。
ポタポタ
「あれっ…?」

