昨日…わたしに…なにが…?
突然よくわからないことを言われ、混乱している頭がますますぐちゃぐちゃになりそうだ。
と、とりあえず昨日は翔くんの熱が治る様に窓にてるてる坊主を吊り下げていたけど…
まさか、それがいけなかった!?
えっ、どうしよう…。わたし、謝った方がいいかな?でも、翔くんのためを思って吊るしたのだ、わたしに非はないはず。
もしかしててるてる坊主自体気に食わなかった!?
そうだよね、やっぱりなんでもてるてる坊主頼りはいけないもんね。
昔から雨を止めてくれるてるてる坊主信者のわたしは雨以外のことにでもすぐてるてる坊主に頼ろうとしてよく兄たちにからかわれた記憶がある。
だから今回のこともてるてる坊主にお願いを…でも、翔くんがそれを気に入らなかったらしかたながない。
いったい何に対して謝るのかはわからないけど、とりあえず謝っておこうと口を開こうとした瞬間
「やっぱり、なんでもない。さっきのことは忘れろ」
…はっ?
それってどういう…と顔を上げたが、そこには翔くんの姿はもうなくいつのまにかわたしの横を早足で通り抜けていた。

