か、翔くんがわたしのこと見てる!!
なに慌ててるの、わたし!!普通、会話するときはお互いの目と目を合わせて会話するものでしょう!
バッと気を込めて顔を上げるが、わたしも負けじとしーっと見つめ返すが、翔くんの視線に負け、また顔を伏せてしまった。
そんなの無理だよーーー!!だって、わたし、翔くんと視線合わせながら会話なんてしたことないもん!!
ガンは飛ばしあった事あるけどそれはそれでなんか違うんだもん!!
1人でパニックになりながら落ち着け、落ち着けと自分に言い聞かせるが、一向に落ち着ける気配がない。
「…目、大丈夫か?」
もう駄目と思った瞬間、翔くんが意味のわからないことを言ったので、わたしは恐る恐る顔を上げた。もちろん、視線は合わせないままに。
「…目って…どういうこと?」
わたしの目、なんか変?
首を傾げながらそう聞くと、翔くんは顔をしかめた。
「だって、お前昨日…」
そこまで言うと、翔くんは何かに気付いたのか、慌てて手で口元を覆い、何かを考え始めた。

