まったく意図がわからないけど、とりあえず…




うーんと普段使わない頭をフルに回転させたが、なんかすっごいありきたりな答えしか見つからない。これでいいのかなぁっ…?




答えに自信がないわたしは躊躇いがちに口を開いた。




「い、いい子にするとか…?」




絶対にこれはないなぁ…と答えた後に思ったけど、





「正解です」




「…はっ?」




いや、ないでしょう。これはないしょう。




ぶんぶんと首を横に振っていると、桂さんが何かを説明し始めた。





「ですから、今回の件はそれと限りなく似ている状況なんですよ」




「……」




もう何がなんだかわからなくなったわたしは大人しく桂さんの言葉に耳を傾けることにした。





「今回の場合は熱なのに仕事に打ち込む翔様が悪いことをして怒られる子供で、叱りつけたのは美咲様です。美咲様は先ほど、熱がお治りになるまでパソコンは返さないと言いましたよね?」




「まぁ…」