でも明日からは毎日こんな風なんだろう




兄さんたちが夫婦なんだから一緒の家に住まなきゃ駄目だよとか言うから、わたしは明日から設楽の家で過ごさなければいけない




憂鬱だ、本当に欝だ




あいつもあいつだ、断りたければ断ればいいもののなんで承諾したかな?




絶対に交換条件としてあの腹黒の兄さんたちからあれやこれよと要求されたのだろう、なのに何故?





「はぁ・・・」




「うぅ・・・美咲、そんなに嫌ならパパに頼んで花菱を援護してもらおうか?」




・・・・




忘れていたが、目の前にいる彼女も現在急上昇中の会社の一人娘であることを忘れていた





超頼りたい、頼りたい・・・けど・・・





「いや、いいよ。聖美の家にはもう結構お世話になってるから、これ以上は・・・」




「そう?じゃあ、翔くんと新婚生活楽しんできてよ」




また目をキラキラさせた聖美は意味もわからない自分の妄想話を語り始めた





うわぁー、また始まった・・・




聖美の話を聞き流ししながら、わたしは明日のことで頭がいっぱいだった





またあいつに会わなきゃいけないのか・・・嫌だな・・・




出来れば一生顔を合わせたくなかったのに・・・