な、なんなのよ、こいつは!!!
突然現れて、どこに行くのかも教えないまま、わたしを連れ出して…
もし、またわたしの評判が悪くなってたら今回こそ翔くんのせいだ!!
だって、絶対に何か勘ぐられた!
だって卒業した翔くんが直々に学校に来て、今までまったく接点がないと思わせてたわたしに会いに来たのよ?
なんか変な噂を立てられないほうがあの学校では珍しいの!!
チラッとバックミラーを見ると、桂さんと視線が合い、桂さんは申し訳なさそうに少し頭を下げた。
別に桂さんのせいじゃないです。
悪いのは全部、わたしの隣に悠々と座っているこの男!!
本当に意味わからない!!
もうどうにでもなれとわたしも大人しく窓の外に視線を配らせてると、座席においていた右手に何か違和感を感じた。
何か暖かいもの包まれている懐かしい感触を感じたわたしは恐る恐るそっちを見てみると、信じられないことが起きていた。

