その大きな背中にいつも憧れていた。



自分もいつかこんな人になるんだと夢を抱き、見上げていた。




でも、自分が見ていたのは結局後姿だけで、直接面と向かい合うと足が震える、急に不安になる。




その人は憧れであり、小さな自分とっては恐怖でもあった。




そんなときに思い出すのはいつも自分の周りでにこにこと笑うあの幼なじみの笑顔だった。













日だまり、ポカポカきもちぃぃなぁぁぁ…




窓から差し込む眩しくて暖かい光に目を細めながら、授業を聞き流している今日この頃。




めでたく2年生になったわたしはいつもと変わらぬ生活を過ごしていました。




もちろん、右手の薬指には結婚指輪がしっかりとはめられております。




翔くんに無理やり指輪をはめさせた翌日、もしかしたら外されてるかもしれないとビクビクしながら指をチラ見したら、そこにはちゃんとしたキラッとしたものがあり、喜んだことはまだ記憶に新しい。




で、それから特に何も厄介ごともなく今日も普通に終わると思っていたが…





ガラッ