そう我慢すれば・・・我慢・・・我慢・・・
できるかなぁ・・・?
でも、今ウジウジしても仕方がない。もう婚姻届に名前を書いてしまった以上、わたしは引き戻すことは出来ない
たとえ世界が明日滅亡したとしてもあいつがわたしの夫になったてことは変わりようがない
「はぁ・・・」
大きくため息をついたわたしを見て、聖美は不思議そうに首を傾げた
「嬉しくないの?美咲」
「言ったでしょう、わたしは既にあいつに恋愛感情なんてもってないのよ。聖美も知ってるでしょう」
小学校のときからの付き合いである聖美はわたしがどうしてあいつが嫌いな理由も知っているはず。なのに、なんでまた・・・
「知ってるけど、うーん・・・」
納得していないように頭を悩ませる聖美を横目で見ながら、わたしは机の上にある大量のお菓子からポッキーの箱を取った
まったく、せっかくの誕生日なのにこんなに気分が悪いなんて最悪

