今も翔くんのこと好きかどうか聞かれても、わたしは小さい人間だから2年前のことを引っ張り出してきて、本当のことを答えられないかもしれない。
でも、これだけは正直になれる。
わたしはこの指輪を、翔くんから貰ったこの指輪をはめたい。
そしてわたしは指輪をソッと自分の左手の薬指にはめた。
はめた瞬間、どっと力が抜けて、わたしはベットにドサッと倒れこんだ。
やっと、やっとはめれたよ~…疲れた~…
きっと指輪をはめるだけでこんなに疲れたのは世界中どこを探したってきっとわたしだけだろう。
今までの葛藤が嘘のようにしっくりとわたしの薬指にはまったそれを見て、わたしは胸いっぱいにさせた。
その日の夕食
夕食直前に翔くんが仕事から帰ってきてくれたお陰で、夕食は1人で取らなくてすんだ。
もちろん、わたしは指輪をはめたままだ。
翔くんの指にもわたしと同じような指輪がはまってるのかーと思い、翔くんの手元をチラッと見たけど、そこにあると思っていたキラッとしたものが見当たらない。
………………………
ま、まさか…

