何がわたしに関係ないだ。
あの指輪は翔くんがわたしにくれた物じゃない。それなのに、わたしは失くして…
早く見つけなきゃ。
でも、やっぱり体に力が入らず、まだ地べたに座り込んでいるまんま。
もーーう!!だから、こんな自分に腹が立つの!!
拳を地面にゴンゴンと打ちつけていると、後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた。
「…お前、また何してるの…?」
「て、輝!!」
後ろを振り向くと、すっごく変なものを見るかのような目つきでわたしを見下ろす輝の姿があった。
最近見ないと思ったら、こんなとこで会ってしまった…
「てか、目赤い。泣いた?」
ギクッ
「う、ううん。なんでもない」
わたしの顔を覗いてくる輝に背中を向かせながら、わたしは話を続けた。

