「とりあえず体育祭までもう1週間ないんだ。MVPのためにみんな頑張ろうぜ。」

さっきまで真剣な表情だった良哉が優しく笑ってみんなに言った。

「だな。」

「おうっ。」




良哉って人をまとめるのうまいなぁ。

さっきまでの険悪ムードが一気に和らいでる。

すごい‥‥‥。




「ま、一番はどんくさい夏々が悪いんだけどな。」

「な!ちょ!さっきまで味方だったじゃん!」

「冗談冗談(笑)夏々の分まで俺ら頑張るからさ。」

「頑張って!ほんと迷惑かけてごめんね?応援してる!」




そして、あたしの代わりは7番目に速かった矢吹くんになり、みんな残りの練習時間、毎日練習した。