柏木くんにバトンをもらっていざ走り出そうとした時―――
グキッ
「う‥っ!!」
足を思いきり挫いてこけてしまった。
「おい夏々大丈夫か!?」
良哉がすぐに駆け付けてくれた。
「だ、大丈夫大丈夫!ちょっと足挫いただけ!!」
自分のどんくささと恥ずかしさで泣きそう‥。
「大丈夫じゃねーよ保健室行くぞ!ほら背中のれっ。」
えっ!?やだムリムリ!!
「あ、あたし重いし一人で行ける!!」
「そんな細い体して重いわけねーだろ。ほら早く乗れっ。」
で、でも〜〜〜っ!!!!
その瞬間あたしの体がフワッと浮いた。
