―――放課後。 「夏々。」 「ん?なに良哉。」 カバンに教科書を入れていたあたしに良哉が話しかけてきた。 「俺、夏々と一緒ならリレー絶対1位になれる気がする。」 真剣な目であたしを見つめながら言った。 「え‥‥それってどうゆう‥‥」 「あ、いや、一緒に頑張ろうぜって意味!んでMVPとって温泉旅行ゲットしようぜ!」 あ、そうゆう意味か‥。 なんかびっくりした‥‥。 「うん!頑張ろ!あたしも良哉いたら心強いし。」 笑顔で良哉に返した。 「おう。じゃあまたな。」 「またね。」