会社訪問は今一つだった。自分の大学の名前と学部を2回間違った。担当の人から、体調が悪そうだが大丈夫かね、と言われてしまった。
 帰りのバスの車中、流れる景色に呆然と視線を泳がせながら、僕は少女の正体を見届けるべく画策し始めた。