ナプキンで口を拭うと、トオルさんは続けた。



「うちの子、仮面ライダーにはまっていてね。家でも毎週日曜日の朝、つきあって見てる。歌も覚えたし、逆に俺の方がはまってるのかもしれない」



「そう。可愛い盛りね」




「煩いけどね。可愛いよ」



私はパスタを食べ終え、食後のコーヒーをすすりながら尋ねた。