「俺が邪険にしてたのが悪かったんだよな。お前を一人にさせてたのが悪かった。反省する。今回の件はなかったことにするから、もう一度やり直せないか?」



夫の方からそんなことを云ってくれるなんて・・・。



私は手を洗い、そしてタオルで拭くと、康人に向き直った。



「私の方こそごめんなさい。もう、あんなことはしません」



「うん。俺も極力頑張るから。お前が淋しくないように、頑張るから。あの男のところへは行かないでくれ」