出会い系DE愛

「そうか」



夫はうなずくと、ネクタイを外し、着替えに部屋へ行こうとした。



「お前がそんな、はしたない女だとは思ってなかった」



ごめんなさい、と言えばいいのに、どうしても謝罪の言葉は出なかった。



私はトオルさんと出会って、楽しかったし、かけがえのないものを得たような気持ちだったからだ。