上から注ぐライトが暑い。

鍵盤が誰かの手汗で滑る…!


不安ながらも、指揮者を見上げた。




始まりは快調だった。

しかし、問題はみんなの前で初めて弾く部分。



16分音符が羅列する所で、指揮者を見る余裕が無かった。



しかし、視界の隅に入っていた指揮者の手と伴奏がズレだした。



(やば…)

指揮者を見て、必死に合わせた。

と、歌がばらついた。



(え!?なんで?!)


私は何に合わせればいいのか一瞬わからなくなった。