「……前に進める自信がないよ…
後ろばかり見ちゃって、前にいけないかもしれないって、怖い」
水無月は、俺の制服を握る。
「じゃあ、俺がお前の未来になる。
俺が、お前の明日になって……水無月を前に進める手助けをする。
不安を取り除いてやるから」
(って……告白っぽ…)
「なっ…長月……」
水無月が言いかけて、遠くで睦月達の声がした。
「あ……ごめ…抱きしめて」
「ううん……ありがとう」
水無月は、無理に笑ってトイレに入って行った。
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