無事司は退院した。
その次の日東北地方で大震災があった。
東京でもその被害は及び1日中停電になった。
司がこの時期に入院しなくて良かったと思った。

「あぁまじ今入院じゃなくてほんと良かったわ。退院出来なかったかも」
「うん。ほんと良かった」

とかいいつつ司の自宅でゆっくりしながら話している。
するとそこにお客様がきたようで外が騒がしくなった。
バンッ!!
突然勢いよく開かれた部屋の扉の前には綺麗な顔立ちでいかにもお嬢様という女性が立っていた。

「げっ!茉莉亜」
「げっ!じゃないわよ失礼ね」
「何しに来たんだよ?お前まだイギリスの学校卒業してないだろ?」
「心配してきたんじゃない!全く!病気になったなんて聞いたのつい一昨日よ?それで昨日イギリスのニュースで日本で大規模の地震が起きたって聞いて心配して来たの!分かった?」
「あぁそりゃご苦労様!お疲れ様です。ではこちらが出口ですので」
「あぁありがとうそれじゃぁ…じゃないわよ!何どさくさに紛れて帰らせようとしてるわけ?」
「…ノーコメント」
「意味が分からないわ!…はっ!」
「えっと、どうも初めまして神室恵璃香です」
「ごっごごごめんなさい!私ったらつい」「いえ、大丈夫です」
「私は神崎茉莉亜です、まぁ皮肉ながらこの馬鹿男の許嫁ですわ」
「えっ?」