司の病名は肺ガンらしい。
早期発見だったので命に関わらなかった。それでも私は不安だった。
司が死んでしまったらなんて考えてしまうなんて考えただけで身震いが止まらなかった。
私は怖かった。でも司には告げられなかった。司が苦しい思いをしてるのにこんなことで私は苦しんでいて情けないと思われたくなかったから。
「司?大丈夫?」
司は今抗がん剤治療をしていて毎日吐き気に襲われている。
「あぁ大丈夫だ!すぐ治してやる」
「ほんと?」
「あぁほんとだ。医者だって治るって言ってたし問題ねぇだろ。だからもう少し待ってて」
「うん!治るまでずっと待ってる!」
司は表面笑ってはいるけどやっぱり苦しいんだろう、顔が引きつっている。
「司?」
「なんだ?」
「無理しないでね?無理して一人で抱え込んだら怒るから」
「うっ!…分かったよ。大丈夫だ、安心しろ」
「ほんとに?」
「あぁ約束する。俺が約束破ったことあったか?」
「一回」
「あれはいろいろ事情が重なったからで…」
ジッ
「あぁ悪かった。これだけは絶対守るよ。恵璃香に怒られたくないから」
「何それー」
「嘘嘘ほんと」
「どっち!?」
「さぁ?」
「もぅ~司の馬鹿!阿呆!鈍感!」
「あぁ分かった分かった」

