…眠い
毎朝の電車通学だけどやっぱり嫌だった
人がいっぱいで狭くて早く外に出たいと思う気持ちで朝が始まる

(…はぁ。電車は嫌だなぁ)

家から学校まで遠いから仕方ないものの、やはり嫌なものは嫌である

(はぁやっと着いた)

毎日思うので既に言うことが日課みたいになっている

「恵璃香ー!」
「あっ!響ちゃん!」

中学からの友達の恵比須響子ちゃん
ボーイッシュで頼れる姉的存在です

「今日も髪グチャグチャよ?ほれ」
「うわっ!今日はいつもより酷くない?」「だね、ほら後ろ向きな!髪とかしてあげるから」
「うん、ありがと」

毎朝の光景だけどいつも楽しい
響ちゃんはいつでも私の面倒を見てくれてる

いつも頼りっぱなしなのはごめんなさい!「今日の授業は怠いなぁ」
「ほぼ文系だしね、仕方ないよ」
「うちは体育したいの。体動かしたいの!分かる?」

響ちゃんは体育会系だから体を動かしたがる
部活はバスケ部だから凄い
去年はインターハイ優勝で優秀選手賞を貰ったとんでもないひとだ

「勉強しなきゃ駄目だよ?いつも赤点ギリギリじゃん」
「うっいいの!うちはバスケ!バスケがあればなんでもいけるわ」
「いつも勉強教える私はなんなの!?」
「はははーいつもありがとねー」
「ちょっと棒読みなんだけど!?」

いつもこんなくだらない話を登校中している

「えりぽんおはよー」
「あっあゆ!おはよう」

椎名歩美ちゃん
高校でできた友達