次の日


お医者さんの口から出た言葉に私たちは愕然とした。


「足の神経がやられているので、もうこれからはサッカーなどの運動はできないでしょう。リハビリでも治らないかもしれません。治るとしても完治はしないでしょう。場合によっては車いすの生活になるかもしれませんよ。」



え?サッカーとかできないの?将来有望な選手なんだよ。そんなの運命のいたずらだよね?


私たちは信じられなかった。



二人で病室に戻ってから抱きあって泣いた。


大翔が

「俺さ、いつかは海外に行ってサッカーやってプロ目指そうと思ってたんだよ。それもできねぇのかよ!最悪じゃん…。」


って言った。


私も

「無理な訳ないじゃん。リハビリ頑張ろうよ?私も力になるから。」


と言った。


大翔は弱々しく笑って


「美悠がそう言ってくれるなら頑張れる気がする。」


と言って私にキスしてくれた。