それから、私の横に来て、 ポケットをごそごそしてから、可愛いイチゴの形をした飴を取り出した。 「……これね、この前のお返し!」 そう言って私の手の上にのせた。 「…ほんとに? ほんとにくれる?」 嬉しくって、キラキラしながら聞いたら「うん」って頷いてくれた。 「………それからさ、 日曜日、お仕事休みだったら、この電車乗ってくれる?」