「いってらっしゃいっ」
「いってきまーす」


いつもの学校までの道をダラダラ歩いてるのは
春山瑞穂(ﾊﾙﾔﾏ ﾐｽﾞﾎ)16歳。やっと高校生活に慣れてきた。
私は、背が小さくて、丸くて大きめの目に長いまつげ、すじの通った鼻に、薄めのメイク。


はっきり言ってメイクは嫌い
落とすのめんどくさいし、ずっと気を使っていなきゃいけないから。
でも友達に今の世の中メイクしない高校生は居ないといわれて一応してる。

中学の時は結構告白されたりした。
でも高校に入ってからすぐに彼氏ができて告白はあまりされなくなった。
私が告白される理由は、モテるからじゃない。

たぶん、彼女がほしいから、とかそんなところ。
だってわたしに告白してくる人は、ヤンキーとかチャラいひとが多い。



でも今の彼氏の桜木優介(ｻｸﾗｷﾞ ﾕｳｸｹ)はサッカー部で1年生で唯一のレギュラーで私の事をいつも気にかけてくれている。優介はすごくモテる。
付き合い始めた頃は優介ファンの子に嫌がらせされてた。
でも優介が大好きだからそんなの我慢できた。今もその気持ちは変わらない。


今いつも優介と待ち合わせて学校に行くんだけど待ち合わせ場所になかなか優介が来ない.................