「だからねー、赤鼻のトナカイ
みたいな歌あるでしょ? 冬になると
皆寒くて鼻赤いじゃん。 でも、花粉症の
太一は春も鼻赤いよねって。 ソレ」



「日奈仔の思考よくわかんねーけど、
言いたいことは分かる。 ダテに幼稚園から
一緒なだけあるわ」


そう言いながら、太一はあたしのパーカーに
なんかいれた。


「ちょ。 太一、何入れたの?
怪しいものじゃないよね?」


「怪しいものっ、て。 たとえば?」


「ほら、大金が入った封筒・・とか」