うちの学校は――
近所でも有名な桜の名所だ。
広い校庭の周りは
桜の木で埋め尽くされていて
お花見の季節には
淡いピンクのバリアが…街の中で一際目を引く。
そういえば……
入学した頃は…
お花見がてら、外でお弁当を食べたりもしたんだ……。
あの頃は……
あたしの隣には…いつもアユミがいた…。
アユミも大好きだった華やかな桜の花……
あたしは、一馬の背中を追いながら、怪しく光る雲の切れ目を見つめていた…。
いやな予感がする…。
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