花梨…… 花梨。 花梨…? 何度も練習した君の名前。 思い切って読んだ僕に 君は笑顔で 春雪って…… 初めて僕の名を呼んでくれたね。 僕は…… その時、春雪って名前でよかったって思った。 僕は君に出会えただけで…… 一生分の幸せを感じることが出来た。 だから…… 君が苦しいときは……僕の手で… 君を守ってあげたいって…… 僕は… その日、僕を導いてくれた神様に…… 僕の中に咲いた…… 小さな君の花に…… 誓ったんだ。 .