あたし… どうしたらいいの? 問いかけても誰も答えはくれない………… あたしは… ほとんどの葉を風に散らせて 空っぽになった 桜の木に寄り添った……。 両手を広げて… 桜の木を抱きしめると…… 温かい木の温もりが…… 春雪の温度を甦らせる……。 春雪に…… 抱きしめられてるみたい……。 トクントクン 心臓の音が……木に伝わって木霊する……。 あたし……生きてるんだね……。 あたし…生きていくんだね…… 春雪のいないこの世界で……。 .