「もうっ!10分と26秒しか会ったてないよ?」

「あーそうですか」



10分26秒ってお前、正確に時間はかりすぎだろうが。


抱きついたままのかんなを引き離し、さっきいた場所に座りなおす。

それを見たかんなは笑顔で俺の後ろをちょこちょこと付いて来ては隣にちょこんと座る。



「お前、やっぱ犬みてーだな」

「またそれぇ?犬じゃなくてかんなだってば!つーの彼女のかんなでしょ?もぉっ」


頬を膨らましてぷんすか怒るかんな。

こんな奴でも可愛いんだよなー

学校でも人気あるみたいだし?



「わーってるよ。かんなは俺の、だろ?」


俺がそう言ってかんなの肩を抱き寄せれば顔を真っ赤にして必死に頷くかんな。