月の神子を護る使命を背負ったガードたちの闘いの歴史は、それは凄まじいものだった。


生命の生死。


そんな神の領域にも踏み入ることができる唯一の存在である月の神子。


私は月の一族の宿敵であるカインの一族との闘いのためにガードたちを指揮し鼓舞する使命を与えられた唯一の存在。


私は常に冷静でなければならない。



私はこの世に生まれた瞬間、月と契約を交わした。




「ガードを愛してはいけない」


それが、冷静でいるために必要な鉄則。


神子を護るために命を懸けるガードを愛しては、神子の命を優先することができなくなってしまうからだ。


私は「愛の魂」に封印をかけた。


神子を護るガードたちを指揮すること、それが私の使命だった・・・。