「オレも、遠くからメッセージだけおおせつかったから、どうしようもなくて。…すごい、格好ですけど」

「うん」

「オレの服、貸そうか?」

「本当!?」

「オレ、鍵っ子だから、締め出される心配ないし。…今、オレしかいないけど、それでもよければ」

「いい!いいっ!!っていうか、お願いします」

「じゃ、どうぞ」

あたしは、ごく近所な、タクトのおうちへお邪魔する。