「女の子は赤、オトコは青。

名前を書いてあるから、いっぱいもらってしまったら、よく考えて、帰るまでに、気にいった奴がいれば、そいつに自分のを渡せばいい。

ってことらしい。二人がいなかったから、持ってきた」

「あ、そうなんだ。ありがとう、わざわざ」

あたしは、自分のと、奏ちゃんの分を受け取る。

「あ、それだけじゃなくて」