あら?でも、奏ちゃんでは危険な香りが足りないんじゃなかったっけ?

「少数派が増えたじゃん。いいの?悠里?」

「え?」

「オレより奏がいいって奴は少数派なの。それに、その少数派は、割と根強いんだ。諦めが悪いっていうか・・・。だから、いいのか?って。放っておいて」

ユウキさんは、挑戦的に笑ってる。

それが、冗談なのか、何なのか、わからない。