大切な大切な幼なじみ--2--



私はなんだか辛くなって腕の中に顔を埋めた。


「桜?」


その声と同時に頭に重みを感じた。

聞き間違える訳がない。

翔太の声。


「…ん?」


必死に普通の声を出す。


「大丈夫?」


大丈夫じゃないよ…。

翔太のせいで心臓持たないよ…。