「はい、着いたよ」


おばさんの声で窓の外を見ると、確かに学校の前だ。


「ありがとうございました」

「良いのよ…楽しんできてね?」

「はい!行ってきます」

「行ってらっしゃい」


私は車から降りて、おばさんの車を見送った。

正門から学校内に入ると…。


「桜ー!!」


うみが元気に手を振っている。