「岡田さんもういらしてるよ」 おばあちゃんの言葉通り、玄関には陸と空のお母さんがいた。 「あ、桜ちゃん、おはよう」 「おはようございます。朝早くからすみません…」 「いいのよ!桜ちゃんは私の娘みたいなもんだから」 おばさんはとっても良い人。 私が声を失った時、すごく心配してくれた。 声が戻った時もすごく喜んでくれた。 「さ、行こうか。忘れ物ない?」 「はい…大丈夫です」 「傘持った?」 後ろからおばあちゃんも聞いてくる。