大切な大切な幼なじみ--2--



翔太が今度こそ去って、私は玄関の前に立った。

なんか緊張する…。

声を出して「ただいま」って言うだけなのに。


「…ふぅ」


私は深呼吸をして、大きく息を吸った。


ガラガラ…


「ただいま…」


恐る恐る言った私。


すると…


「桜ちゃん!?学校から電話が…」


奥から出てきたおばあちゃんは、そこまで言って黙った。