「あ…鞄」 学校に戻らなきゃ…。 そう思ってると…。 「あるし」 翔太が私の鞄と翔太の鞄を見せた。 「ありがと…」 受け取ろうとしたんだけど…。 「いいよ。家まで送る」 そう言って歩き出してしまった。 なんだ…やっぱり普通に話せる。 昨日までの辛さが嘘みたい。 翔太の後ろ姿を見ながらそう思った。