「体調も良くなったみたいだし…帰っていいわよ」 女医さんは笑顔でそう言った。 「そうそう」 女医さんは私の耳元に口を近づけた。 「彼ね、あなたのことすごく心配してたけど…彼氏?」 私の顔はきっと真っ赤になってる。 「ち…違います!」 全力で否定する私を、おもしろそうに見てる女医さん。 「桜?」 翔太なんて不思議そうに見てるし…。