暫く先に行ってから軽く後ろを振り返ってみる。

「、、、いない。」


コギツネはどこかにいなくなっていた。

連れていってやれば良かったかな、、、


「嫌々、だめ」

例え動物だとしても受け入れることなんか出来ない。

俺は一人で生きていくんだから。足手まといなんかいらない。


辺りも暗くなって風が冷たくなってきた。

気になってさっきの畦道を見に行ってみた。
「やっぱりいないか、、、」


なにやってんだよ、俺は、、、。


その内、真っ暗になった。

月を見にあの木まで飛んでいく。

俺のとっておきの場所。
真っ暗な中に影らしきものが見える。

「、、、!」