見慣れた畦道を歩く。
ここは滅多に人間が来ないから堂々と歩いていれる。
人間に見つかれば、奉物とか言う名目で人間の親玉にいいように扱われるからだ。


そんなのごめんだ。



「コン、、、」


びくうっ!

全身で震えたのが分かった。


足元にいきなり何かが擦り寄ってきたからだ。

きっと動物かなにかなんだろうけど、俺は不意打ちに弱い。


「動物の分際で俺をビビらせるとはいい度胸、、、」

足元を見ると、ちょこんとどこか見覚えのある動物が座っていた。