──辛いの。好きだから 「俺は…」 ──ねぇ、真樹 「な、に」 ──私といて、幸せだった? 少し切なげに彼女は問い掛けた。 「当たり前、だろ。俺、お前じゃなきゃ…」 ──幸せに、なってね 最後に。 真樹、私は真樹を ──愛してた。 電話で彼女が泣いて言った。 嗚呼、俺は酷い男だ。 彼女に辛い思いをさせ。 最後まで泣かせてしまった。 俺はお前が好きだ。 ──愛してる。 fin.