陰陽姫 闇の果てに待つのは…



拓「えっ、良いの?」

龍「1人で行かす方が心配だし、それに…今日は眠れねぇよ。」

そう言って少し暗い顔をする。彼自身、翠を傷付けるつもりは無かった。ただ、元来負けず嫌いなため戦う前から諦める翠に苛ついてしまったのだ。

拓「そっか…じゃあ行こう!」

幼馴染みだからわりと判り合ってるため、敢えて何も言わず明るく言う拓海。

万が一を考え、ベッドに毛布を突っ込んでカモフラージュして出る。


学校に到着すると、昼間と違い空気が重い気がして気味が悪かった。

龍「それで、ドコに忘れたんだ?」

拓「多分、教室。」

1年の教室は4階。あそこまで行くのかと若干顔を引き吊らす龍之介。

拓「そういや龍之介ってお化け屋敷とか肝試しとか苦手だよね?」

ここで待つ?と聞く拓海。