陰陽姫 闇の果てに待つのは…



4人サイド


拓「りゅ~のすけ~!」

翠が走って行ってしまった後、3人が龍之介に詰め寄る。

因みに3人とは、拓海、蓮、飛鳥だ。

蓮「そりゃ、龍之介が悪い。」

飛「同感。大体、何故神木さんに絡むのだ。」

先日の夕食会で仲良くなった4人。最近はこの4人と翠で行動している。

と言っても翠の周りにワラワラと集まるので、翠は迷惑している。

龍「……うるせぇよ。」

プイッとそっぽを向く龍之介に飛鳥がため息を吐く。

飛「龍之介、人にはそれぞれ触れて欲しくない事情がある。君にも全く覚えが無いわけではないだろう。それを踏み荒らし否定する権利は無い。
拓海、君もだ。行き過ぎた好意は相手を傷付ける。」

拓「ええ!?俺も!?」

ガーンと効果音が聞こえてきそうなほどショックを受ける拓海。

蓮「翠ちゃん、大丈夫かな?」

そんな拓海よりも翠を案じる蓮。

飛「彼がいるから心配はないだろう。」

拓・龍「彼?」

呟きに反応してしまった拓海と龍之介に自分の失態に舌打ちする飛鳥。