ハァとため息を吐き、職員玄関に向かう。

拓「先生には言わないの?」

そして何故か橘君も付いてくる。

翠「言うたところで変わらんやろ。別にどうでもええし。」

するとピタッと立ち止まり

拓「神木はさ、どうしてそんなに無関心なんだ?」

翠「何やねん、いきなり。」

振り返り首を傾げる。

拓「俺だったら悔しいし、犯人見つけるよ!」

拳を握り力説してるが、はっきり言って興味ない。

翠「メンドイねん。最後は同じ事の繰り返し。せやったら関心持っても仕方ないやろ。」

龍「…結局、傷付くのが怖いんだろ?」

不意に聞こえた声に振り返ると伊吹君がフンッと見下した顔で壁に寄りかかり立っていた。