希「あ、あら、ごめんなさい。何でもないです、電話をしていてつい大声を…」

『電話、ですか?気を付けて下さい、もう眠った患者さんもいるんですから。』

希「はい、申し訳ありません。」

看護師の気配が遠のき彼に目を向ける。だがそこには…

希「…式神でしたか。」

はらりと人形に折った紙が舞っただけ。

もう彼とは会うことはないだろう。…そして、あの子にも…
そんな予感をしつつ希美は眠りについた。