希「ッ!聞いて…!」
?「あの施設は翠が器として機能しなくなったときように、創ったのでしょう?翠がいなければ一番器として利用されるのは自分だから。」
希「……フンッ!よくわかったじゃないさ、褒めてあげるよ。」
普段の口調から素に戻る。希美を知っている者が見たら目を疑うだろう。
希「私が今のあの子くらいの時に白棹を入れられた!それからは地獄だったわ!貴方にわかる!?皆が私を避け、化け物と言ったのよ!
どうして私がこんな目にあわないといけないのよ!私だって幸せになる権利がある!そうでしょ!?」
?「貴女が幸せになる権利があるなら翠にだってあるんだ!それを貴女は僅か4歳の女の子から奪った!」
希美の叫びに彼も負けじと叫ぶ。
『兼山さん!?どうされました!』
コンコンとドアを叩く看護師の気配。