陰陽姫 闇の果てに待つのは…



?「あの子を利用した貴女がよく言いますね。今の施設だって次の器を探しているのでしょう?」

彼の言葉にぴくっと反応する。

希「何の事でしょう?」

?「俺が何も知らぬと?見くびられたものだ。
貴女は白棹を自分の身体から追い出したくて仕方無かった。そこに心を壊しかけた翠に白棹を移した。このままでは暴走すると言ってね。」

スラスラと説明する彼に何も言えなかった。

?「事実、翠の力は幼いながらも目を見張るものだった。次の器として申し分無かったが、それは貴女が死んでからでよかった筈だ。」

希「ならば、あのまま彼女が心を壊せば良かったのですか?貴方に堪えれますか?妹のように可愛がっていたあの子を見捨てる事が。

白棹を宿す者は心の広さがなければ受け入れられません。あの子は当時、強いショックで心が空っぽでした。そこに白棹を入れねば暴走し、沢山の死傷者が出て翠さん自身、身を滅ぼしていたでしょう。」

?「そうして偽善ぶるのは止めたらいかがですか?言ってましたよね?『やっと解放された。あの子は一体何年もつかしら』って」