翠「ジジ様には?」
希「申し訳ありませんが伝えてません。もし彼らがジジ様に知られれば恐らく、弟子入りさせられると…」
ここ近年、陰陽師の数は減少してきている。ジジ様は生き字引とまで言われる程の優秀な陰陽師なのだが、その跡を継ぐ程の陰陽師はまだいない。
故に、陰陽師に出来そうな人間は例え子供でも引き込むのだ。
翠「それが良いですね。私もあの子らが同業者になるのは反対ですわ。」
フーと息を吐き、安心する。私が最も嫌っているのは血も涙もない神木家なのだ。
翠「……ツッ!うぁ!」
ガクンと身体を折る。呪いが発動し全身に痛みが走ったのだ。
白【翠!】
希「翠さん!?」
慌てて希美様が駆け寄る。
翠「…ごめっ…大丈夫…くっ!」
希「いいから集中なさい!ゆっくり深呼吸して!」
言われた通り雑念を払い深呼吸を繰り返す。
翠「スー…ハー…スー…ハー…ツッ!…ハッ…ハッ…ハッ…もう、平気、です。」
顔を上げ笑い掛けるとホーッと安堵の声が聞こえた。


